BREWERY STORIES|花泉酒造

一杯の酒が、雪深い町の一年をつないでいる。
福島県南会津町。
豪雪地帯として知られるこの土地で、100年以上にわたり酒を醸し続けてきたのが花泉酒造です。
「ロ万」という名前は今や全国に知られるブランドになりましたが、その根底にあるのは、地域とともに歩むという、変わらない想いです。

酒蔵ではなく、「地域の酒蔵」。
花泉酒造が創業したのは1920年。
当時の南会津は、冬になると2メートルを超える雪が積もり、人も物も自由に行き来できない土地でした。
「冬でも地元で美味しい酒が飲めるように。」
そんな地域の願いから地元の人々が力を合わせて酒造りを始めたのが、花泉酒造の始まりです。
そのため、この蔵は代々一族だけで受け継がれる酒蔵ではなく、地域の人たちによって支えられてきた、少し珍しい酒蔵でもあります。
酒造りは、ロマン。
「酒造りはロマン。」
蔵人たちが何気なく口にしていたこの言葉から生まれたのが、「ロ万」という銘柄です。
ただ美味しい酒を造るだけではない。
土地を愛し、人を想い、季節を感じながら酒を醸す。
そんな蔵人たちの想いが、その名前に込められています。
花泉酒造だけが守り続ける、もち米四段仕込み。
花泉酒造を語るうえで欠かせないのが、「もち米四段仕込み」。
一般的な日本酒は三段仕込みで造られますが、花泉酒造では最後の仕込みに蒸したもち米を加える、昔ながらの「四段仕込み」を全銘柄で採用しています。
現在、この製法をすべての商品で守り続けている蔵は極めて珍しいとされています。
このひと手間が、ロ万らしいやわらかな甘み、丸みのある口当たり、そして優しい余韻を生み出しています。
土地の酒は、土地の恵みで。
花泉酒造が大切にしているのは、「地域で醸す」ということ。
ロ万シリーズでは、南会津産・会津産の酒米を使用し、福島県開発の酒米「夢の香」や「福乃香」、酵母には「うつくしま夢酵母」を採用。
米、水、人。
そのすべてを地域に根ざしながら酒を造っています。
四季を楽しむ、日本酒。
ロ万シリーズには春夏秋冬、それぞれの季節を楽しめるお酒があります。
春には「花見ロ万」。
初夏には「皐ロ万」。
夏には「七ロ万」。
秋には「十ロ万」。
冬には「しもふりロ万」。
日本酒を一年中楽しむ文化を提案したい。
そんな想いから、季節ごとに表情の違うロ万が生まれています。
龍一より
ロ万は、日本酒を飲み慣れていない方にも、また色々な変わった日本酒を飲み、疲れてきた方にも自信を持っておすすめできる銘柄の一つです。
口当たりはやさしく、それでいて飲みごたえもしっかりある。
派手さではなく、「また飲みたくなる心地よさ」があります。
もち米四段仕込みという昔ながらの技術を大切に守りながら、季節ごとの楽しみ方まで提案してくれる花泉酒造。
飲むたびに、「日本酒っていいな」と思わせてくれる、そんな酒蔵です。
